ちい小さな旅.6 伊豆沼を歩く

2017/06/13

いつしか遠くにそびえる山々からは、雪の便りが届く時期になってきた。春を待つ間、せっかく足腰が丈夫になってきたのに、半年も何もしないでいたら、元の木阿弥になる。そんな時、河北新報に「伊豆沼」の白鳥に関する記事が載っていた。またまた私の足腰が疼いてきた。山がダメなら平地でも良いじゃないか。今回は白鳥の優美な姿と夕方になって雁が餌場からV字に編隊を組み寝場所に舞い戻る姿を観たいと愛車を繰り出した。

ナビをJR新田駅に設定。11時過ぎ歩き始める。刈り入れの終わった田んぼの落穂を食む白鳥の姿は、実に美しい。凛とした姿で水上を移動する際は、品のある貴婦人のように見えるが、その下で一生懸命に足で水をかいでいることを思うと、何か滑稽である。16:00頃に沼を後にした。V字編隊を見れなくて残念と帰路につくが、途中のコンビにで車を降りたら、なんと南の方角から編隊を組んで次から次と沼に向かって天空を飛ぶ雁の姿に出くわした。やったー。思わず妻に念願が叶って良かったねと慰められた。

それにしても鳥類を含む生物には、磁石機能が備わっていて、間違いなく目的地に辿り着くのは、見事としか言いようがない。(2014.11.19)

セルフ炉端やいずみ・店主のつぶやき】