小さな旅.9-2 エーデルワイスを訪ねて

2017/06/20

朝食もそこそこにテントをたたみ、河原の坊を後にする。風もなく穏やかな一日になりそうだ。歩き始めて約1時間、汗ばんだ体も慣れてきたようだ。岩がゴロゴロした頭垢離、御座走りと、どんどん高度を稼ぐ。登山道にナンバープレートが立てられてある。出来れば頂上の番号は何番なのか、理解出来るように表記されてあれば心強いと、妻と言い合っているうちに、それらしい情景が見えてきた。

道端に可憐に咲くハヤチネウスユキソウに目を奪われながら歩む我が足腰は、絶好調。天候も良く、振り返って仰ぐ薬師岳もくっきりとそびえている。実に良いロケーションだ。仙台にいる同じ山好きの姪にメールを入れる。やっぱりハヤチネウスユキソウが気になっていた。早池峰山といったら、やっぱりこの花だ。帰ったら様子を話してあげなくっちゃ。

頂上には多くのパーティーが、一息いれていた。小田超方面からも続々と頂上目指して登ってくる。なかには旅行会社のツアー客のようなパーティーも見られる。登山には縁の遠い方々の姿も含まれている。人気の高さゆえんなのか。額に汗して表情は豊かそのものである。