裏磐梯五色沼に映える コバルトブルー

2017/10/18

無数の池や沼が点在する福島県裏磐梯の五色沼散策コースを、カメラ持参で歩いてみた。これまでは、入り口にある毘沙門沼には何度か来たことがあったが、同伴者のことを思えば、コースを歩き通すなんて、といも言えなかった。今回は私一人である。迷わず決定。大げさに言えば、歩かずして悔いが残るではないか。頃合いもいい。木々が色づいて、いっそう鮮やかさを増す時期でもある。スタート地点にあるビジターセンターで、詳しい地図を購入し足を踏み入れた。入り口付近では、老若男女の団体客が賑やかに会話をしている。ムッ! としたが、まあ、それぞれの楽しみ方があるから、いたしかたがない。当初は起伏のある散策路であったが、だんだんと歩きやすい平坦な道になってきた。空模様は晴れたり曇ったり。陽が差すと、木漏れ日が綺麗に周りの場景に変化をもたらす。自然って、いいなぁと思わず口にしている自分であった。圧巻は何んといっても、点在している沼の水の色の鮮やかさであろう。コバルト・ブルーだという。ハッ! とさせられる程綺麗な色だ。めったにお目に掛かれない色かもしれない。これをもたらすのは、地中奥深く潜っているマグマの影響であろう。目を遠くにかざせば、爆発で荒々しい姿を見せている磐梯山である。表側と比べると、何んと驚くほどの荒涼とした姿をみせてくれている。山の裏側が半分以上無くなっている。すさまじい爆発のパワーである。当時の近辺に暮らしていた住民たちは、さぞ恐ろしかったのではないか。こうして私の一時間半の散策を終えた。初心者でも歩き易いコースである。まだの方は、ぜひ一度は歩いてみたらいかが。