新聞広告を見かけて思い出した「特攻隊」

2017/12/22
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震災のあった年、被災者に無料開放された高速道路の利用。9月に鹿児島まで利用させていただき、九州を見て回ってきた。SAや温泉のある道の駅での車中泊の連続で、お蔭様で安く回ってくることが出来た。鹿児島のとある道の駅(対岸に石油なのかLPGなのか分かりませんが、丸い大きなタンクが幾つも設置されているところ)で、ガイドブックをパラパラめくっていたら、近くに「知覧特攻平和会館」の所在を知った。第二次大戦末期の際、形勢不利の状態のなか、若い航空兵たちが爆弾を積んで敵艦艇に突っ込み、国のため、命をささげた「特攻隊」の遺品類を展示している施設である。館内には零戦をはじめ、当時の戦闘機や、若い兵士達の暮らしぶり、また、残されていった遺品など、数多く展示されてあった。「特攻隊」とは縁のうすいみちのくで育った私には、ぜひとも観ておかなければならない施設でもあった。彼らは、どんな思いで敵艦艇に突っ込んでいったのか、想像するだけで涙が止まらなかった。戦争は絶対にやってはいけない。固く固く自分に言い聞かせ、「知覧特攻平和会館」を後にした。追伸、同様の施設に山口県でも遭遇した。あの人間魚雷「回天」に関する施設である。小雨降る瀬戸内海に船で渡って訪れたことを記憶している。ここは「知覧」と違って、観覧する人もなく、私一人ではなかったかと思う。荘厳なBGMが流され、よけいに、尊い命を捧げた彼らの思いを、図り知ることが出来たのではないかと思っている。現在、我が国を取り巻く情勢は危険極まりない。二度と戦争は繰り返してはいけない。

【セルフ炉ばたや いずみ・店主のつぶやき】