小さな旅.4マタギの里は寒かった

2018/04/10

熊や、かもしかなどの獣を狩猟していた狩人たちの地域「阿仁」。陽がとっぷり落ちて寒ざむとした阿仁に着いたのは、19時を過ぎていた。今晩の食料を確保しようとコンビニをさがしたが、ここに来るまでの数十分間、まったく無かった。こりゃやばい。しかしこの地域にも住人がすんでいるんだ、きっと食料品店はあるだろう。道の駅駐車場に1台のトラックが駐車していた。聞けばコンビニまでは、さらに数十分先走らなければ無いという。が、食料品店なら近くにあると聞かされた。これで今晩の食事はOK。ほっとする。車で感知する外気温は氷点下1度、寒い。日中との温度差は痩身の身にはきつすぎるではないか。近くにある温泉・打当(うっとう)温泉に電話のうえ、ギリギリの時間で入る事が出来た。体を暖めるのはいいが、時間が経つにつれ体が冷えてきた。今晩は車中泊の予定でいるが、朝方の冷え込みが思いやられる。しかし、今冬、北陸で約1000台を超える車が立ち往生し、車中泊を余儀なくされたではないか。寒く感じるようになったら、エンジンをかけ、エアコンをいれればいい。そのつもりで来たんじゃないか。2kgのプロパンを取り出し、灯りのある場所に移動。コッフェルに水を入れお湯を沸かす。缶ビール、日本酒、つまみ、おかずを広げ夕食の始まりだ。ライフラインが止まった東日本大震災でも活躍した愛用ものだ。これまでも野外活動で活用してきた、お手のもの。それにしても寒空のなか、冷たいビールなんて、他人には勧めたくないね。体がプルプルになってしまったよ。ラジオもテレビも受信出来なくて、寂しい夜になってしまったよ。早く朝が来い。早々に布団にもぐりこんだ。(つづく)

【セルフ炉ばたや いずみ・店主のつぶやき】