ライフラインが滞ったら アウトドアの経験を活かせよ

2018/09/10
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深夜、突然の地震、それも半端ではない揺れ。さぞや皆驚いたことでしょう。火山灰に覆われた震源地近くの山々、連日の雨の影響で地盤が緩く、失礼だが、きれいにくずれ落ちた様には、正直驚かされた。あげく、40名に及ぶ犠牲された方々がおられたことは、誠にお気の毒としか、言いようがありません。ご冥福をお祈り申し上げます。

震源地近くに設置されていた火力発電所が、この揺れの影響で発電の停止に至り、それが連鎖して全島に及び停電となり、日常生活に多大なる混乱を招いてしまった様は、連日報道されていますが、一日も早く、いままでの暮らしを戻せるよう強く願っている今日である。今更ながら、便利になった今日の暮らしぶりが、いかに天災に脆いかを、改めて思い知らされました。

電気、ガス、水道などの、ライフラインが滞ったら、私のアウトドアの経験から、少しはお役に立てるかと思って書いてみます。

まずは電気。消費電力の低い家電品は、マイカーに備えられているシガーソケットから電気を取り出せます。ただし、そのままでは電気を使えません。ACインバーターという器具が必要です。家電量販店で3000円くらいからの値段で売っています。備えておきましょう。スマホ、携帯の充電はもちろん、消費電力の低いLED電球なら、お部屋は十分明るさを確保できるでしょう。同じように照明ですが、透明な広口の空き瓶にサラダ油を1/3くらい入れ、ティッシュを、「こより」のように巻き絞り、太さ0.3~0.5ミリ位のろうそくの芯のようにします。それをアルミ箔、針金などをを使ってビンの中央に立たせます。芯の高さはサラダ油の高さより上、3~4センチ位にさせます。その芯にサラダ油をしみこませ、芯の先に点火すればOKです。かなりの時間、照明することが出来ます。もちろん、懐中電灯、ろうそく、乾電池、情報収集のため乾電池式のラジオは、備えておくことは必要です。透明なペットボトルも照明に使えます。ペットボトルに水を入れ、それに懐中電灯などで光を当ててみてください。灯りが部屋中に広がります。少しは役に立ちますよ。次はガス。卓上カセットボンベ、反射式の石油ストーブ、勿論ファンヒーターは電気が無いと使えませんので注意。炭、キャンプ用品のバーナー、固形燃料などがあれば、更に良し。次は水ですが、飲料水は困難。近くのコンビニに誰よりも早く駆けつけるしかありません。飲用に適した環境にある山々の湧き水を確保出来るなら良いんですが、そうは簡単ではないでしょう。身近なのは井戸です。お住まいの近くに井戸を利用している方の存在を、あらかじめ知っておくことが大切です。水は何んといっても必要ですからね。電気が使えないので、バケツに紐を結んで汲み上げれば利用出来ます。トイレなどの水は、井戸水、川水、風呂水などを利用しましょう。ポリタンクを持って、いざ、水を確保しましょう。トイレの汚物は、そのままにしておけませんからね。ああ、そうだ、サランラップも活用しましょう。食事で食器を使用する際、サランラップで食器を包んでしまえば、食器洗いの水が必要無くなりますよ。

まだまだあるでしょうが、以上、思いついたまま記してみました。少しは役にたつのかな。東日本大震災の際、おおいに活用しました。もちろん3~4日我慢すれば元の暮らしに戻れますけどね。

【セルフ炉ばたや いずみ・店主のつぶやき】