大胆な構想.1 北方領土は速やかに日本に返還する

2018/09/12
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今日のニュースでプーチン・ロシア大統領は、年内に日本と前提条件なしに平和条約を結びたいという。官房長官は、北方領土問題の解決なくして有り得ないと、これを否定しているが、裏ではきっと日ソ間で、公表できない駆け引きがあるのだろう。思えば、北方4島が当時のソ連に侵略されたのは、日本がハワイ・真珠湾に奇襲攻撃をして始まった第二次大戦が発端である。今だから言えるが、国力が勝るアメリカに勝とうと思っていた当時の軍部に、正しい判断が出来なかったと言わざるを得ない。あげく何百万人という犠牲を生み出すという、大惨事に至ったわけである。国政を担う責任者の判断次第で、いかに国民が生死を分かつ場面に強いられるか、その責任は重い。正しい判断を出来る人がトップに立って欲しい。話は戻すが、当時日本はソ連とお互いに侵略をしないという不可侵条約を結んでいた。にもかかわらずソ連は、8月2日にこれを破棄し、日本に対して宣戦布告、侵略を開始し始めた。戦後処理も含めた戦争終結に関して、ポツダムで連合国側が会議を開催。我が国は原爆投下を受け、昭和天皇の「終戦宣言」に至り、日本は戦意喪失になる。我が日本では、天皇陛下の終戦宣言をもって、太平洋戦争が終結したと判断しているが、国際的には米戦艦ミズーリで行われたポツダム宣言の条件を受諾・調印した9月2日を、終戦日としている違いはある。すっかり戦意喪失した日本に対してソ連は、8月下旬から9月初旬にかけて、北方4島に侵略し、島民1万7千人余りを島から追い出し、4島を略奪、今日に至っている。戦争が終結したにも関わらず、無抵抗な日本の領土を略奪した行為は交戦相手国とはいえ、決して許せない。それにはたぶん、米ソ間の思惑があったのだろう。アメリカが沖縄を占領したのだから、ソ連も欲しかったのではないか。沖縄返還を受けて日本は、あわよくば北方4島もと期待するのは当然のことであるが、そうは甘くないのが現実ではないのだろうか。簡単にはいかないのが、その後の日ソ間(日露)の交渉経過が示している。以来戦後70余年、いまだ平和条約も締結出来ていない時に、このプーチンの提案である。皆んな驚いたことであろう。こう着した問題の解決の糸口としたい思いは理解出来るが。

そこで私は、無い頭を絞って考えてみた。広大な領土を持つロシアにとって、爪先ぐらいしかない広さの北方4島を日本に返還し、変わりに日本は樺太を開発する案である。日本の持つ技術を活かして、樺太を素晴らしい地域に変えていく構想を提案したい。これが実現出来れば、両国にとって良いことづくしであろう。我が国にとっては、4島が返還されれば島民が島での平穏な暮らしを取り戻せるし、ロシア側は樺太地域の発展に繋がる。平和条約締結に至れば、日露両国の経済発展がどれだけ期待出来るか、火を見るより明らかである。米ロが対立しているさ中ではあるが、戦後70余年もの間、平和条約も結べないことの方が、異常ではないのだろうか。

この大胆な構想、いかが。

【セルフ炉ばたや いずみ・店主のつぶやき】