テント内が床上浸水の被害を被る

2018/09/15
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月山登山の際には、テントを張って寝泊りする予定で、そのつもりで、荷物を準備し車に積めて来た。夕方、現地着。ただちにテントを張る。照明は車のシガレットから電気を引っ張り、LED電球点す。小さなプロパンガスを燃料に炊飯。受信電波が弱弱しいラジオからのヤクルト対巨人の試合に、耳を傾けながらアルコールをいただく。熊の出没に注意しなさいとの現地人の忠告に備え、鉄パイプも準備した。NHKのラジオ深夜便の天気予報では、地域を克明に予報してくれなかったが、「まあ、大丈夫、もつだろう」と、安易な気持ちでいた。そしたら、ポツリ、ポツリとテントに雨粒があたる音が聞こえてきたではありませんか。いやな気分になったが、少々の雨に耐えられる構造になっていることを期待して、うつろうつろで時を過ごしていたら、一瞬ピカッと閃光が走った。数秒後、ガガーっと鳴ったではありませんか。あ~あ、とうとうきたか。しだいに雨脚が強くなり、不安を一層かき足られてしまった。フライも張ってなく、ついに水がテント内に滲みこんできたではありませんか。最悪の事態になってしまったよ。あわてて、脇の車に荷物を移すが、なかなか思うようにいかない。さんざんな夜になってしまったではありませんか。思えばテント内に水が滲み込んだのは、今をさかの登る昭和46年頃、全国野営大会が立山の雷鳥沢キャンプ場でテントを張った時以来だ。あの時は逃げ場がなく、一晩眠れず散々な思いをした。そんなことを思い出してしまった。山の天気は不安定なことを、今更ながら感じとってしまいました。

【セルフ炉ばたや いずみ・店主のつぶやき】