久しぶり 山岡荘八著「徳川家康」の文字が見れたよ

2019/03/05
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いやぁ実に久し振り。群雄割拠の戦国の世を泰平の世に変えた、あの徳川家康の名をPCニュースで発見。昨日は当地方では新聞休刊日だったため、パソコンでニュースを見ていたら、我が国で出版された本が中国語に翻訳され、かなりの中国国民に読まれているというではありませんか。あの黒柳徹子さんの「、、、、。とっとちゃん」や、作家・山岡荘八さんの「徳川家康」の名もあるではありませんか。正直、驚きました。時代小説では当時最長のもの。私も全18巻を2度ほど読破しました。今から40年くらい前のこと。読み応えのあるもので、それまで「たぬき親父」と評されていた家康を、戦乱の世から戦のない平和の世に一変させた偉大な政治家と見て取った山岡荘八さんの家康評。見事としか言えませんでした。人質時代の幼少の頃から、貧乏な徳川家一族が、「桶狭間の戦」を機に信長と同盟を結び、新しい時代の重要な存在になっていく過程。信長に代わって秀吉の時代には天下統一の覇者に対して一歩も引けを取らない生き様。戦に明け暮れて疲弊していた、それまでの国民の暮らしを鑑みながら、だんだんと力をつけていく徳川一族の姿。全国に散らばる秀吉恩顧の武将達の野望を有無を言わせしめさせた「関ケ原合戦」。以後、将軍として国民の暮らしを安定させ続けた徳川幕府の樹立。世界で稀を見るだけの長期政権の基礎を築いた家康という人物の姿を。それまで狡賢いと評価されてきた家康を、視点を変えて描いた時代小説家「山岡荘八」。改めて惚れ直したよ。今私の本棚で静かに休んでいる小説「徳川家康」、捨てないでて良かったよ。いつか3度目に挑むとするか。

『食材持ち込みの炉端焼き専門店』

【セルフ炉ばたや いずみ・店主のつぶやき】