素直に喜ぶことが出来ない避難解除地域

2019/04/11
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一昨日、原発事故で全域で避難を余儀なくされていた福島県大熊町の避難地域の一部が、解除された。元住民たちが故郷に戻れる、このこと自体喜ばしいことではあるが、素直には喜んではいけない。野生動物に荒らされた地域を元に戻すのは、たやすいからまだいいが、問題は除染作業が地域全体に至っていないことである。何もこの地域に限らず、除染をしたのはあくまで人々が生活している地域だけで、膨大な森林・山林の除染は実施していないのである。森林に降り注いだ放射能は、いったいどうなっているのか。少しは薄くなってきているのか、専門家でないので分からないが、森林・山林の動植物への影響も忘れてはいけない。突然変異が発生し、やがては、この放射能の影響は、我々人間にも降りかかってくるのではないのか、不安である。また、雨による影響はどの程度あるのか。降り注いだ雨が地中に浸透し、沢となり川となり、やがては太平洋に注ぐことを忘れてはいけません。その影響たるや、計り知れません。こんな自然環境を一瞬にして破壊する原子力を推進していこうと呼びかける財界のトップ。この経済中心の考え方には、とても賛成は出来ません。豊かな暮らしが少し後戻りしてもいい。安全、安心な暮らしをしたい。悪いことに後処理には莫大な我々の税金を費やしているんですよ。さらに、使用済みの核燃料の始末も出来ていないのに。なんで原発再稼働の話なのか。とても理解できません。

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【セルフ炉ばたや いずみ・店主のつぶやき】