マスク求めて行列だ かつてのトイレットペーパーを思い出す

2020/02/18
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新型コロナウイルスの感染防止にと、マスクを買い求める人々が店の前で行列を成している。発売開始時間10数分で完売だというではないか。需要と供給のバランスがうまくいっていないからか。仕方ないのかもしれない。満足にウイルスを死滅させる薬も開発されていないからだ。テレビ報道では、買い求める人たちは主に中国人のアルバイトだという。しかもそのマスクはネットで高額で転売されてるようだ。けしからんではないか。こんなことで金儲けをするバカげたことは止めるべきだ。マスクが欲しくても手に入らない人にとっては迷惑だ。昔、たしか昭和48年春に勃発したイラン・イラクの戦争。おかげで輸入原油価格が一気に4倍に値上がり、精製されたガソリン・灯油は2倍に納まった、いわゆるオイルショックである。ガソリンはリッター50円前後から倍の100円。灯油は18リッター360円前後から700円を超えた。日用品のトイレットペーパーは供給が追い付かず、今回のマスクのように発売後またたくまに売り切れ状態だった。無いと困りますからね。スーパーの売り場には行列が出来、何度も並び直して買い求めていた記憶がある。職場のトイレに配備されたペーパーも何度も備え続けるという事態のありさまだった。石油は工業製品、日用品の原料として欠かすことの出来ない原料で、商品の値上げの連続で、まさに狂乱物価を招いた。当時会社務めだった私は、毎月商品価格の変更契約手続きに追われ、異常なほどの時を過ごしたことを記憶している。あれから50年。「きみまろ」じゃないけれど日本は変わった。高度経済成長期の真っただ中で、毎年給料が上がって業績はどんどん「うなぎ登り」のように右肩上がりで成長した。バブルの始まりだったかもしれない。今の時代、かつての経済成長は望めないという。寂しいね。若い人が気の毒でしかたない。良い時代を過ごせたよ。マスク買いの様子を見ていて、つい昔を思い出した。

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