楽しみにしていた 孫との 川遊び

2020/08/21
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連日うだるような暑さが続く。こんな日にゃぁ川が一番と、投網を持って近くの広瀬川に行くが、7月の豪雨で、魚は下流に下ってしまったのか、なかなか獲れない。それでも水の中は涼しいので止めることは出来ない。そのうち網が破れバランスが悪くなって、なかなか上手く広がらない。長く使っているアユ用の目の大きな網だが、劣化の為か弱くなってしまって、破れることが多くなったのだろう。又、繕うしかない。しかたなく、投網は止めて水際に腰を下ろした。水の流れに身を置くと実に気持ちがいい。くそ暑さなんて全然感じない。快適そのもの。そんなことをしていたら、遠い昔の子供の頃を思い出した。私が子供の頃の夏は、釣竿を持って川に行くのが楽しみの一つだった。水の中に入って竿を振っていたら暑さなんて、頭の中には浮かばなかったと記憶している。上手く魚が掛かればこれ最高。釣りが飽きれば別の遊びがあった。石を連続して積んで水の流れを変えて、ちょっとした水路を造るのである。これまで水が流れていなかったところに、流量が多く勢いのあるところから石を積み始め、上手く水が考えていた箇所に流すのである。今でいえば、いわゆる治水なのかもしれない。もっぱら外で遊ぶのが当たり前で、近くの広瀬川は最高の遊び場だった。辺りが暗くなると、その水路に小魚が深みから登ってくる。その小魚を網を使って獲るのが楽しみだった。一人が上流から下がってくる。もう一人が下で網を持って待っている。そうすると水路に入った小魚が一斉に網に入るのである。夏の魚は決して美味しくなかったが、獲るのが楽しみだった。そうして遊んでいたことが、今日に繋がっているのかもしれない。そんな「川あそび」を孫に教えてあげたかったが、コロナで出来なくなってしまったのが残念。息子二人には仕事が忙しく教えてあげることが出来なかったので、せめて孫にはと思っていたんだが、今年は無理のよう。だいいち、魚そのものが少なくなった。昔は下水が完備していなく魚にとっては、餌が多かったので、うじゃうじゃいた。誰でも簡単に獲れていた時代だった。正に「水清くて魚済まず」のようだ。誠に残念である。せめて石積みを教えて、「川遊び」の楽しさを体験させてやりたかった。都会では自然と触れ合う機会が無いに等しいのだから。

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【セルフ炉ばたや いずみ・店主のつぶやき】