鋭い指摘だね ラミレスさん

2020/11/27
ロゴ

野球ファンの今年最後の楽しみも、あっという間に終わってしまった。セリーグの覇者・巨人と、パリーグの覇者・ソフトバンクとの日本シリーズである。力の差を、これほど見せつけられたことに、正直びっくりしました。手ごごろを加えて、7試合観たいとはいいませんが、4試合で終わってしまったのには、物足りなかった。一方的なこの結果に、これまでDeNAを率いていたラミレスさんが、成る程とと思える解説をしていた。セとパでの野球の違いが表れた結果であるという。工藤監督は、あらかじめ選手に対して、役割を明確に指示して試合を進めているという。たとえば4戦目に投げた外人投手だが、7回までノーヒットで投げていたのを、8回には予定していた別の投手を起用、更に9回も同様にクローザーを起用して試合を作った。好投していた外人投手を引き続き投げさせることも出来たのに、なぜ替えたのかを、ラミネス氏はこう評していた。要約すると、続投、交代で結果はそれなりに出てくる。それならば自分が考えていたとうりに進めることで、結果の良し悪しを受け入れられる。納得出来るのであると。それで思い出した。中日の山井投手(名前が間違っていたら失礼)

が8回まで完全試合ペースで好投していたのを、9回になると抑えの切り札を投入した落合元監督の采配である。賛否両論があるが、あとアウト3つで、球史に名誉ある大記録を残す大事な場面だったが、落合さんは非情にも勝ちパターンを選択して切り札の抑え投手を投入し、試合をものにしたという、勝負の世界の非情さをまざまざと見せつけられたことがあた。情け無用な采配は、ファンには受け入れられなかったが、監督在任中の成績は、立派な結果を残しているのは確かである。ここまでは分かるが、ラミレス氏の解説はさらに鋭いことを指摘していた。パには150Kmを超す投手が、セと比べると多い。セの投手起用は7回をめどに投げさせるので、いくら150を超す球速を持っていても、続けて150を投げず、長持ちさせるため、145位で投げ続けるので、打者としても高速に対面する機会が少なくなってしまっている。これに対してパの投手は、最初から飛ばして、いけるところまで行く。したがってパの打者は、常日頃から高速の球に対応するため、強くバットを振らざるを得ない。そういう試合の進め方の違いが、このシリーズで巨人の得点は、トータル4点しかなかった。

40~50年前ころは、人気のセ、実力のパと言われていたが、今は人気も実力もパではないかと鋭く評している。セがパに追いつくには、少なくとも数年、4~5年かかるのではないかとも。見事な指摘であるではないか。

【食材持ち込み炉端焼き専門店】

【セルフ炉ばたや いずみ・店主のつぶやき】