レジェンドの目撃者を見たよ

2021/02/23
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昨夕、出先から戻り、溜まった新聞を取り出して番組表をみたら、ミスタータイガース掛布の名前が出ていたので、晩酌をしながら拝見。僅か33歳で現役を引退した掛布さんは、タイガースの主軸として大活躍した男だということは、誰しもが認める。そんな掛布さんも、御多分には漏れず、そう簡単な野球生活を送った訳ではないのは当たり前。調子が落ち込んだ時の苦悩の様子が映像とともに、彼の口から語られていた。同僚の真弓さん、ヤクルトの尾花さん等の話にも、あ~あと納得。なかでも、私の気を引いたのが、調子の落ちた時に、ただひたすらバットの素振りをする際、良しとするその見極めだ。バットがボールをとらえるインパクトの瞬間に発する音。わずか20センチメートルくらいの間に発する音をである。ビュンだったかブンだったかは記憶にないが、自分にも思い当たるからだ。

恥ずかしながら、私も野球少年なのだった。団塊世代のこの歳まで、小学校時代から野球をやっていたので、調子の落ちた時に、それを戻すために一生懸命バットを振った。しかも試合では使えないマスコットバットをだ。マスコットバットは重い。なかなか思うように振り切れなかったが、連日のように振っていくと、その際に発する音が変わってきたのを感じてきたよ。最初は音なんかしなかったが、だんだんと音が出るようになってきた。その音がビュンである。こんなことを他人に言ってもしょうがないが、野球を志している少年たちの参考になればと思って記したい。口では簡単に言えるが、つらい毎日が続くので、それに耐える気持ちを持っていないと出来ませんよ。そうなるとチームで一番打球が鋭く野手の間を抜けていくようになりましたよ。軽い軟式バットとのバランスがくずれ、早くバットが出すぎて困ったが、待ちの時間を遅めにしたらバッチリ。打球が気持ちよくライナーで飛んでいくようになった。あとはジャストミートだけ。頑張ってごらん野球少年たち。それまでの野球が変わってくるよ。

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