歩いた 歩いた 桜並木16,500歩余り

2021/04/05
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時節柄、連日報道されている桜の話題に誘われて、妻とともに行ってきました「一目千本桜」。宮城県県南地域にある大河原・船岡地域を流れる白石川沿いの堤防に、今から約100年前に植えられた約1,000本を超える桜が丁度満開の時期を迎え、大勢の人の目を楽しませてくれているというからだ。今の今まで、この地の桜は有名であったのだが、何故か訪れる機会がなかった。不要不急の外出は控えるようとのお察しがあったが、屋外なら感染の心配は少ないだろうと思ったからだったが、連日の自粛生活でストレスが溜まり、イライラした気持ちをスカッとさせたかったのが本当の理由だった。幸に風もなく空はあくまで青く、絶好の散歩日和の一日で、可憐な花弁が私達を迎えてくれた。白石川両岸の堤防に植えられた桜は、約100年という歳月が示すように、幹回りは大人が二人で手を回さなければ手を合わせることが出来ない程の太さのもので、隆々とした肌とともに圧倒させられるものばかりで、その辺にある桜とは比べ物にならない重厚さが見られるものばかりだ。それらが遠く残雪を抱いた蔵王を背景に、広々とした白石川沿い一帯に連なって存在し、まるで絵はがきの世界にいるような感覚に陥ったような思いをを抱く様だった。さらに言えば、JR線が桜並木に並んでいて、歩道橋の上には、桜と列車と水辺を併せて撮ろうと、大勢のカメラマンが三脚を並べているではないか。いやいや、、、、凄いもんですね。熱くもなく、寒くもなく実に心地よい。マスク姿の見物客がそぞろ歩いていく。中にはペットの犬を連れて歩く老夫婦の姿も見られる。お孫さんと一緒に連れだって来れなかったのだろうかと、勝手に思ってしまうではないか。犬の多くは綺麗で高級な衣装、衣服を着せられていた。きっと私の衣服より、かなり高額なんだろうな。犬が羨ましいよ。それにしてもこの桜並木は凄いね、植樹された方の説明書きがあったが、「せんけいのめい」があったとしか言えませんよ。この地は今が一番注目を浴びる時期なのかもしれないのだろうな。人の流れに合わせて歩く先に観音様の姿が目についた。船岡城跡一帯だ。小高い山上にそびえて居る。ついでに足を進めてみた。ここは歴史好きの人にとっては無関心ではいられない所でもある。その昔、伊達家の相続争いの舞台になったところだ。幼少の亀千代の後見人同士の争い「伊達騒動」を、NHK大河ドラマ「樅木は残った」としてドラマ化し、原田甲斐という汚名を着せられた武将がいたことを記憶している。あの役者はいったい誰だったのだろうか。残された二本の樅木は覚えているのかもしれない。それにしても桜の見事な枝ぶりに誘われて歩いた、歩いた。大河原の街中に車を置いて、船岡の山上を境に再び大河原の街中までだ。携帯の歩数計は16,500余りだ。まずまずの歩数じゃないか。気持ちも体もスカッとしたよ。

【追伸】あまりの綺麗さに誘われて、1日に続けて6日、再び大河原に出かけてきた。コースは逆に柴田方面から南下した。幸い町の臨時駐車場に車を停めることが出来、先ずはホッとする。前回よりも、やや肌寒かったが、まあまあの空模様だった。先ず驚いたのは、カメラマンの多さである。歩道橋に大勢のカメラマンがいるではないか。なんだってこんなに人がいるのか、そんなに桜と電車との組み合わせが魅力なんだろうか。交通整理の係員までいるんだから驚いたよ。花の方は散り始めで、風邪に舞う花弁が絵になっているではないか。実に風情がある。平日にも関わらず人の姿は多かった。みんな桜を楽しんでいるようだ。スイセン、マンサク、早咲きのツツジ、シャクナゲなど赤や黄色の花で一杯で、歩く人々の目を楽しませてくれる。町を挙げて花いっぱい運動をしているんだろう。前回の歩数は16,500、今回はそれを上回るよう時々、歩数計を見ながらの歩きだった。それにしても見事な桜並木だ。見応えがある。コロナのせいか、シートを広げてくつろぐ花見客はほとんどいなく、テキヤの店もない、これまでとは違った花見風景なんだろう。花の下を、そぞろ歩くのも良いかもしれない。前回もだったけど、今回も外国人の姿がみられる。一見、私達と変わらない風貌をした人たちだったが、会話が外国語なので、あぁ、外国人なんだと初めて気が付く。綺麗な花を愛でる思いは、共通なんだろう。約6時間くらい歩いて歩数は、21,100歩余りだった。小々かったるくなったが、気持ちは爽やかだった。

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